こんばんは!
おなじみの敗戦を振り返ろうの回です。
今日は東淀川区民会館にて、朝日アマ名人戦の大阪府大会に参加してきました。
1勝通過2敗失格で、私は2敗したため予選敗退しました。
参加者が70人ということながらも、「大阪をギュッと凝縮したで〜〜」と言わんばかりのプレイヤーの名前がズラり。
この大会には初出場なのですが、空気感を楽しめました。
なんというかネームバリューの暴力がすごすぎて、幽遊白書で出てくる「魔界統一トーナメント」を連想してニヤけながらマテ茶飲んでた気持ち悪い自分は私です...。(帰宅してから会場にペットボトルおきっぱなしにしてたの気づいて頭を抱える)
はい、それよりも頭を抱えるべきは「行き当たりばったりな将棋」であること。
将棋を反省しなさい!自分よ!マテ茶じゃなくて!
結果を求めない代わりに内容は腹の底では求めています。(内容がよければ結果はついてくる)
というのも、大会では相穴熊をテーマにしているので、四間飛車そのものの定跡・変化もそれなりに知識をつけないといけません。
こと四間飛車においては、ミレニアム囲いに対しての対策は自分の中で"コレ!"と決めておくべきでした。
今回はそんな、普段指し慣れていない将棋を成り行きのままに進めて完敗した一局を振り返りたいと思います。
今回のお相手は、今年の春頃に再会したのですが、昔あった加古川将棋センターの幼馴染のU君でした。
今年の春に一度対局をして、今回が2局目になります。
そして、個人的なイメージとしては「じっくりとした居飛車党で咎めるのが上手い」イメージです。
今回も私の知識不足をしっかりと咎められております...。
前置きが長くなりましたが、早速見ていきましょう!
先手がU君、後手が私、ゆのです。
初手からの指し手
☗2六歩 ☖3四歩
☗2五歩 ☖3三角
☗7六歩 ☖4四歩
☗4八銀 ☖4二飛
☗6八玉 ☖6二玉
☗7八玉 ☖7二玉
☗5六歩 ☖3二銀
☗5八金☖8二玉
☗6六角☖4三銀
☗8八銀☖7二銀
☗7七桂☖5二金
☗8九玉☖5四歩
☗6八金☖9四歩
☗9六歩☖5三金
☗7九金☖6四金
ここまで後手四間飛車の64金型美濃での対ミレニアムの定跡通りでした。
64金に対して、本譜では57角でしたが、ここで"形だけ"で定跡をなぞってたことが祟ります。
ミレニアムについては、実際指される側よりは指す側で、自分が四間飛車をすることにおいてミレニアムに組んだときに明確に「じゃあ、これやるっしょ!」みたいな定跡・変化が定まってないことにより、中盤ちぐはぐなことになっていったことを悔いております。
というのも、64金をしたのは、大事な狙いがあるからです。
先手が57角には22飛と受けますが、その後に自玉のコビンが怖くても☖74歩は必須の一手。
井出先生の書籍では、美濃に64金型はイマイチという風に本書の100ページに書いてありました。
ミレニアムの弱点は唯一、「桂頭」なので、74歩を突くことで桂頭攻めを見せる戦い方であると同時に、この形のリスクヘッジのためにも74歩が必要なんだよ。ということは知識不足でした。
悲しきかな、55金と取ってしまい75角を見落としておりました...。
☖6四金からの指し手
☗5七角 ☖2二飛
☗7八金 ☖4五歩
☗3六歩 ☖5五歩
☗同 歩 ☖同 金
☗7五角 ☖5二飛
☗3一角成 ☖5一飛(ポイント①)
☗7五馬 ☖4六歩(ポイント②)
☗2四歩 ☖4七歩成
☗同 銀 ☖2四角
☗同 飛 ☖同 歩
☗2二歩打 ☖5六歩打
☗9五歩 ☖5七歩成
☗9四歩 ☖9二歩打
☗5七馬 ☖6五金
☗4六馬 ☖6四金
☗5六歩打 ☖3三桂(ポイント③)
☗4二角打 ☖3二銀
☗5一角成 ☖同 金
☗3一飛打 ☖4一銀
☗1一飛成 ☖4九飛打
☗4二歩打 ☖6九角打
☗4一歩成 ☖8四歩
☗5一と ☖4七角成
☗同 馬 ☖同 飛成
☗7一角打 ☖同 玉
☗8三香打 ☖--投了
ファッ!?もう投了図!?
いや...すいません。棋譜進めてるうちにもう恥ずかしくてこの後の棋譜にモザイクかけたいぐらいです...。
ポイント①
読みが浅く、馬を作られたことで桂頭は手厚くなり"無敵のミレニアム"状態に。
☖55金と手拍子で取ってから、☗75角とされた時に処置を考えているようでは全然ダメです。(ここでの自分自身の思考回路を生々しい思考回路を残すことが今回の肝)
ポイント②
ここでの評価値は最善手☗24歩で+850です。
桂頭攻めを断念せざるを得ないものの、☗24歩に同歩と取って4筋、5筋にと金を作る方針で行こうと思っていました。
...で、あればここでは☗24歩に対しては同歩と取るのが正着だったようです。
同歩だと☗22歩が厳しく見えて、たまりませんでしたが、ここでグッと抑えて時間使い切っても考えるべき局面だったと思います。
同角と本譜で指したところで、☗同飛で+1117からみるみる溶けていくことになります。
この☖46歩からの攻めも同歩で桂馬を取らせつつも、☖46歩と☖56歩が手順に打てる展開を作れれば差を広げない形に持っていくことができたのかなぁ...という感じです。
一例で、同歩として、☗22歩だった場合。
☖5六歩打 ☗4六歩☖5四金☗5八歩打☖6四金☗8六馬
☖4七歩打☗同 銀☖5七歩成☗同 歩☖同 飛成☗2七飛
☖2二角☗2四飛☖4四角☗2三飛成☖3三桂☗2七龍
☖4八龍☗2四歩打☖5八歩打☗2三歩成
☖5九歩成☗3三と☖同 角☗2三龍
☖4四銀☗4五歩☖4七龍☗4四歩☖同 龍
うーん、しかし銀が狙われる展開なので、現実自然と差が広がっていきそうな展開で、角を切るような展開にもならないので、これは振り飛車側としては相当指せないと感じます。
ポイント③
何かないか...と"行き当たりばったり"で着手して進んだ中でも、この手はとくに読みが浅すぎてガッカリという感じでした。
☗42角を打たれてハッとしているようでは遅い。
以下は流れるままに綺麗に寄せられてしまいました。
四間飛車にミレニアムは居飛車穴熊よりも今後研究しておかないといけませんね。
現在では"四間飛車にはミレニアム"という一種の常識でもあるので、☖74歩をいれることの重要性を感じながらも「これにはこれ!」という相手の動きに対して対応する形を明確にしておく必要があると感じました。
高美濃だったり、穴熊だったり、気分で指すところがあるなということが今回の反省点でした。
今後☖64金型をやるにしても定跡の把握と対局数による"経験"を重ねていく必要があるとも感じました。
途中眠たくなって寝落ちしてしまい、アップがこんな時間(0:12現在)になってしまった。。。
しかし、まぁ参加しないよりは本当に参加して心から良かったと思っています。
局後もずっと彼と将棋の話メインに談笑できたことが嬉しかったです。
また、名前と顔が一致していない人がまだまだいるので、覚えて帰れたことも満足でした。
さて、来週は赤旗とアマ王将です。
本来ならばまだまだ出るような大会ではないという自覚はあるのですが、アマ王将なんかは全国の強豪と同じ場で戦うので楽しみにしているところです!
それでは〜〜!