ここがスゴい!ジミ・ヘンドリックスのTOP5

ジミヘンとの出会い

筆者がギターに関する入門書で「10日間でマスターする!エレキの登竜門」(ヤマハ出版)の中で、このギタリストは聴いておけ!みたいな有名ギタリスト一覧の項目があった。

今思うと早々たるメンツなのだが、ジミヘンの紹介画像がデカデカと載っていたのを鮮明に思う。すぐにTSUTAYAに行き、紹介されているアルバム「Are You Experienced?」を借りる。

正直、当時中学生の筆者に良さがまったくわからない。メロディアスなフレーズを速く弾けるほどカッコいいと思っていたので、この"宇宙人サウンド"についていけなかったのである。

ジミ・ヘンドリックスの注目ポイント!TOP5

第5位 「ファッション」

 アコースティックギターの時代から、レス・ポール氏がレスポールというエレキギターを作って以降、60年代のブルース、ロックンロールは加速していく。
もちろん、Fender社もテレキャスターを初めエレキギターを出しており、多くのブルースギタリスト達に愛されてきた。
しかし、当時はまだどこか"お上品"を感じさせる音楽が多く、すでに現代の音楽を聴いているキッズからしてみるとなかなかとっつきにくいのでは?と考える。

 そこで、まずは「見た目」である。現代でも「カッコいい!」となるのは、紛れなくこのサイケデリックな衣装ではないだろうか。このスタイルは80sのHR/HMで個性的なギタリストを多く生み出すことに繋がっている。ジミヘンから影響を受けていない80sギタリストはいないのでは?という程である。
そして、レフティーのストラトを構えているのも特徴的である。右利きのギターが一般的で見慣れてしまっているので、一般的にレフティーのギターというのは違和感を抱えがちだが、彼とカートコバーンのレフティーが似合うギタリストはいないすらと筆者は思う。

第4位 ワウペダルのパイオニア

 筆者が崇拝する一ギタリストである、イングヴェイマルムスティーンもジミヘンに大きく影響されている。リンクに貼っている「Voodoo Child」のカバーはイングヴェイもライブでよく行なっているが、これについてはジミヘン本人を後で聴くと「なるほどな」と感じたものがある。

 そのポイントが冒頭の"チャカポコチャカポコ..."という音から入るワウペダルというエフェクターによる音である。足元を見ると非常にシンプルで、ファズとVOXのワウペダルしかつかっていない。このワウペダルを使いこなすことが後のブルースギタリストにとって「革命」となった。

第3位 アーミング

ジミヘンは大体、曲の最後に全力で「変態アピール」をはじめる。次の動画の3:50~からのアーミングは典型的なそれだ。

今まで、弦を弾くことでギターの音を慣らしていたのが、ハンマリングという片手で鳴らすことや、トレモロアームを使うことで表現に立体感ができた。この功績もワウペダルと同じくロックのパイオニアと呼べる要素だろう。

余談としてもレオ・フェンダー(Fender創設者)に「あのトレモロアームの使い方は間違っている」と激怒させた逸話でも有名。

第二位 ジミヘンコード

「すごいのはわかったよ!ジミヘンに俺もなりてぇよ!」というそこのあなた。わかりました。落ち着いてください。

とっておきのコードを用意しましたので、ずっとジミヘンっぽいリズムでじゃかじゃかかき鳴らしてみてください!

はい、こちら「E7(#9)」です。
セブンスコードはロックを弾く上で音楽理論上欠かせないもの。ここから「何かもう一捻りアイデアが欲しい」と作曲に悩む人の解決コードとなっている。とくにこのフォームはジミヘンを語る上で欠かせないコードとなっているのでジミヘン要素が欲しい方はマストアイテム。 6弦開放弦を織り交ぜながらぜひ弾いてみてほしい。

第一位 ブルースからロックの時代へ

ジミヘンがいなければ、B'zも80sロックもなかったかも!?と思わせる程、とても重要な役割を果たしてくれたのは言うまでもない。ジミヘンに影響を受けた以降のギタリストは生前に発表した僅か3枚のアルバムを何度も繰り返して聴いたのだろう。 今では「当たり前」とされているギターソロでのテクニックもジミヘンから発端になっているものは数多くある。
個人的に一番影響を受けているのが6弦を親指で抑えられるように備えておくことだ。これを専門的にロックフォームというようだが、ジミヘン本人の場合はとても手のサイズが大きかったのでもっと効率よかったかもしれない。

これを機に後のギタースタイルは変わり、ギターキッズを増やすことに成功する。今の音楽シーンにおいてギターが目立つことがナンセンスとされがちなところがあるので、もう一度ジミヘンに生まれてもらって革命を起こしてもらいたいものだ。

最後に

詳しい経歴は、Wikipediaなどを参考にしていただくとして、ジミヘンのスゴいところについて簡単に説明したがいかがでしたでしょうか。正直ジミヘンをスゴい!と思えた時点で、あなたはギタリストです。

今回はロック目線で話をしましたが、実はジミヘンはジャンル的にはブルースになります。ロックのジャンルがたくさん枝分かれしていきますが、源流はブルースなので、退屈(?)と思うギターキッズの方も多いとは思いますが、いろいろブルースを聴いてみるのは非常におすすめですよ!

以上、最後までご精読ありがとうございました。